【楞厳経】巻十
経典の功徳
お釈迦様:
[SG1004001]
「アーナンダよ! たとえば、ある人が十方の虚空を満たすほどの七宝を、微塵数の如来に誠心誠意供養する。
阿難! 若復有人遍滿十方所有虛空盈滿七寶,持以奉上微塵諸佛,承事供養,心無虛度。[SG1004002]
どう思うか? その人がこの布施から積んだ福徳は多いだろうか?」
於意云何? 是人以此施佛因緣得福多不?」[SG1004003]
アーナンダは答えました。
阿難答言:[SG1004004]
「虚空は果てしなく、珍宝の量も限りがありません。
「虛空無盡,珍寶無邊,[SG1004005]
かつて、ある人が如来にわずか七銭を施しただけで、逝去した後に転輪聖王の位を得たと聞き及んでおります。
昔有眾生施佛七錢,捨身猶獲轉輪王位,[SG1004006]
ましてや、虚空を満たすほどの七宝を十方の如来様に施すならば、
況復現前虛空既窮,佛土充遍皆施珍寶? [SG1004007]
一劫の時間をかけて考えても、その福徳は計り知ることができません。どうしてその福徳に限りがあるでしょうか?」
窮劫思議尚不能及,是福云何更有邊際!」[SG1004008]
お釈迦様はアーナンダに言いました。
佛告阿難:[SG1004009]
「諸如来の言葉に偽りはない。
「諸佛如來語無虛妄,[SG1004010]
たとえば、ある人が小乗の四重罪(殺生・偸盗・淫行・妄語)や、菩薩の十波羅夷(十重禁戒。殺生・偸盗・淫行・妄語・酤酒・説四衆過・自讃毀他・慳惜加毀・瞋心不受悔・謗三宝)を犯し、
若復有人,身具四重、十波羅夷,[SG1004011]
瞬間にこの世界や他の世界の阿鼻地獄に落ち入り、さらに十方のすべての無間地獄で受刑しなければならない。
瞬息即經此方他方阿鼻地獄,乃至窮盡十方無間靡不經歷。[SG1004012]
しかし、もしその人が一念を起こし、この法門を末法の世の未学(仏法を学んだことがない者)に教えるならば、
能以一念將此法門於末劫中開示未學,[SG1004013]
この一念の功徳により、すべての罪は消滅し、地獄の報いは安楽の国土に転じる。
是人罪障應念銷滅。變其所受地獄苦因,成安樂國,[SG1004014]
その福徳は前の布施の百倍・千倍・千万億倍にも勝り、
得福超越前之施人,百倍、千倍、千萬億倍,[SG1004015]
いかなる計算をしても、喩えても、その福徳の総量に及ばないのだ。
如是乃至算數譬喻所不能及。[SG1004016]
アーナンダよ! もし衆生がこの経を読んだり、この呪を唱えたりするなら、私は一劫の時間をかけても、その功徳を広く説き尽くすことができない。
阿難! 若有眾生能誦此經,能持此呪,如我廣說窮劫不盡。[SG1004017]
私の教えどおり行うなら、真っ直ぐに菩提を成就し、天魔の妨げを受けることはない。」
依我教言,如教行道,直成菩提,無復魔業。」[SG1004018]
これで、お釈迦様の説法が終わりました。
佛說此經已,[SG1004019]
大会に集った比丘たち・比丘尼たち・優婆塞たち・優婆夷たち・世間の天人たち・人々・阿修羅たち・他の世界から来た菩薩たち・声聞たち・縁覚たち・聖者たち・仙人たち・童子たち・初めて発心した大力の鬼神たちは皆、喜びでいっぱいになり、お釈迦様に礼をしてから解散しました。
比丘、比丘尼、優婆塞、優婆夷,一切世間、天、人、阿修羅,及諸他方菩薩、二乘、聖仙童子,并初發心大力鬼神,皆大歡喜,作禮而去。[SG1004020]
〈全経文完〉
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