【楞厳経】巻七
呪の功徳
お釈迦様:
[SG0703001]
「アーナンダよ! この『仏頂光聚悉怛多般怛囉呪』は、十方のすべての如来を成就へ導いた秘密の微妙な伽陀の章句である。
阿難! 是佛頂光聚悉怛多般怛羅祕密伽陀微妙章句,出生十方一切諸佛,[SG0703002]
十方の如来はこの心の呪によって、無上の正遍知(一切法を了知すること)の境地に達した。
十方如來因此呪心,得成無上正遍知覺。[SG0703003]
十方の如来はこの心の呪をもって、悪魔を降伏させ、外道を破る。
十方如來執此呪心,降伏諸魔、制諸外道。[SG0703004]
十方の如来はこの心の呪の力によって、宝蓮華に乗って自在に微塵数の国土に赴くことができる。
十方如來乘此呪心,坐寶蓮華應微塵國。[SG0703005]
十方の如来はこの心の呪の力によって、微塵数の国土で法輪を広く転じることができる。
十方如來含此呪心,於微塵國轉大法輪。[SG0703006]
十方の如来はこの心の呪の力によって、十方の衆生の頭を撫で、授記を与えることができる。
十方如來持此呪心,能於十方摩頂授記;[SG0703007]
たとえ如来の果位をなお得ていなくても、常にこの心の呪を唱えれば、必ず十方の如来から授記を受けるであろう。
自果未成,亦於十方蒙佛授記。[SG0703008]
十方の如来はこの心の呪の力によって、十方の衆生の苦難を取り除くことができる。
十方如來依此呪心,能於十方拔濟群苦。[SG0703009]
すなわち、地獄道・餓鬼道・畜生道の苦しみ・
所謂地獄、餓鬼、畜生,[SG0703010]
盲聾瘖瘂(盲と聾唖)の苦しみ・
盲聾瘖瘂,[SG0703011]
怨憎会苦(恨み憎む相手に会う苦しみ)・
怨憎會苦、[SG0703012]
愛別離苦(愛する者と別れる苦しみ)・
愛別離苦、[SG0703013]
求不得苦(求めているものが得られない苦しみ)・
求不得苦、[SG0703014]
五陰盛苦(五陰から生じる身心の苦悩)など大小種々の苦難から同時に離れさせる。
五陰熾盛,大小諸橫同時解脫;[SG0703015]
また、盗賊・戦争・法令・牢獄・貧困の苦難も、風災・水災・火災・飢饉・干ばつなどの災厄も、
賊難、兵難、王難、獄難、風水火難,飢渴貧窮,[SG0703016]
気の向くままに解消させることができる。
應念銷散。[SG0703017]
十方の如来たちはこの心の呪に従って、十方の世界で善知識に仕えることができ、
十方如來隨此呪心,能於十方事善知識,[SG0703018]
四威儀を自在に表現して供養を行い、恒河沙数の如来が開く法会で、大法王子に推挙される。
四威儀中供養如意;恒沙如來會中,推為大法王子。[SG0703019]
十方の如来はこの心の呪の力によって、過去の世の眷属を導くことができ、
十方如來行此呪心,能於十方攝受親因,[SG0703020]
小乗の修行者に恐れなく秘密の大乗の法を受け入れさせることができる。
令諸小乘聞祕密藏不生驚怖。[SG0703021]
十方の如来は常にこの心の呪を唱えるゆえ、無上正等覚の境地に達し、菩提樹の下に座って大涅槃に入る。
十方如來誦此呪心,成無上覺,坐菩提樹入大涅槃。[SG0703022]
十方の如来はこの心の呪を広く伝えるゆえ、如来が入滅したとしても、仏法は世間に絶えず、
十方如來傳此呪心,於滅度後,付佛法事究竟住持。[SG0703023]
この心の呪を唱える人々は戒律を厳しく守り、身心が清浄となる。
嚴淨戒律,悉得清淨。[SG0703024]
もし私がこの『仏頂光悉薩怛多般怛囉呪』の功徳をすべて説くならば、
若我說是佛頂光聚般怛羅呪,[SG0703025]
朝から晩まで声が途切れることなく説き続け、字句は重複せず、そして恒河沙数の劫をかけても、説き尽くすことはできない。
從旦至暮,音聲相連,字句中間亦不重疊,經恒沙劫終不能盡。[SG0703026]
だからこの呪は、『如来頂(最もすぐれたこと)』とも呼ばれる。
亦說此呪,名如來頂。[SG0703027]
なお輪廻に陥り、誠心誠意に阿羅漢の果位を求める有学のお前たちが、この呪を唱えずに修行すれば、魔障を免れることは決してないのだ。
汝等有學未盡輪迴,發心至誠取阿羅漢,不持此呪而坐道場,令其身心遠諸魔事,無有是處。[SG0703028]
アーナンダよ! もし各々の世界の衆生が、自国から産出する樺皮(樺の木の樹皮)・貝葉(貝多羅樹の葉)・無地の紙・白い綿布に、この呪を写し取り、
阿難! 若諸世界,隨所國土所有眾生,隨國所生樺皮、貝葉、紙素、白疊,書寫此呪,[SG0703029]
匂い袋に入れて身に帯び、あるいは家に安置するならば、たとえ頭が悪く呪を唱えることも、覚えることもできなくとも、
貯於香囊,是人心惛未能誦憶,或帶身上、或書宅中,[SG0703030]
一生の間、あらゆる毒はその人を害することができない。
當知是人,盡其生年,一切諸毒所不能害。[SG0703031]
アーナンダよ! 私は衆生を済度し、皆を大無畏(恐れることがないこと)の境地へ導き、出世間の智慧を成就させるために、この呪を再び唱えた。
阿難! 我今為汝更說此呪,救護世間得大無畏,成就眾生出世間智。[SG0703032]
私が入滅した後の末法の世において、もし衆生がこの呪を唱え、あるいは他人に教えるならば、
若我滅後,末世眾生,有能自誦,若教他誦,當知如是誦持眾生,[SG0703033]
火・水・大毒・小毒、さらに天龍八部・鬼神・妖精・魔物はその者を傷害できず、
火不能燒、水不能溺、大毒小毒所不能害,如是乃至龍天、鬼神、精祇、魔魅、[SG0703034]
心は常に安定し、あらゆる邪悪な呪術・呪い・巫術はその者に付くことができず、
所有惡呪皆不能著,心得正受。一切呪咀、魘蠱、[SG0703035]
すべての毒薬・金毒・銀毒及び草木・虫・蛇の毒気を吸入しても、すぐ甘露へと変わる。
毒藥、金毒、銀毒、草木蟲蛇萬物毒氣,入此人口成甘露味。[SG0703036]
また、悪星(悪い星宿。災いをもたらす天魔)・鬼神・害心を持つ者も、その者を傷害できない。
一切惡星并諸鬼神,磣心毒人,於如是人不能起惡。[SG0703037]
毘那夜迦、諸悪鬼の王及び彼らの眷属たちは、かつて如来から深い恩を受けたゆえ、常にその者を守護する。
毘那夜迦諸惡鬼王,并其眷屬,皆領深恩,常加守護。[SG0703038]
アーナンダよ! 八万四千那由他(きわめて大きな数量)の恒河沙数の倶胝(億)の金剛蔵王菩薩の部族と、彼らの金剛の眷属たちは、昼夜を問わず常にこの呪に従い、修行者を守護している。
阿難! 當知是呪,常有八萬四千那由他恒河沙俱胝金剛藏王菩薩種族,一一皆有諸金剛眾而為眷屬,晝夜隨侍。[SG0703039]
たとえ衆生は、心が乱れて三摩地に入ることができないとしても、心や口でこの呪を唱えれば、金剛王たちは常にその善人に従って守護する。ましてや、菩提心を発した者は言うまでもない。
設有眾生,於散亂心非三摩地,心憶口持,是金剛王常隨從彼諸善男子,何況決定菩提心者? [SG0703040]
金剛蔵王菩薩たちは、ひそかにその衆生の心を啓発し、過去の八万四千の恒河沙数の劫の記憶をすべて呼び覚まし、疑うことはない。
此諸金剛菩薩藏王,精心陰速發彼神識,是人應時心能記憶八萬四千恒河沙劫,周遍了知得無疑惑。[SG0703041]
最初の劫から成仏に至るまで、世々において、夜叉・羅刹・富単那・迦吒富単那(極臭鬼)・鳩槃荼鬼・毘舎闍・餓鬼などの鬼族、及び有形・無形・有想・無想の世界における悪道に転生することは決してない。
從第一劫乃至後身,生生不生藥叉、羅剎,及富單那、迦吒富單那、鳩槃茶、毘舍遮等,并諸餓鬼、有形無形、有想無想,如是惡處。[SG0703042]
もし善人がこの神呪を読んだり、唱えたり、書き写したり、身に帯びたり、所蔵したり、供養したりすれば、世々において、貧困や卑賤など悪い国土に生まれることはない。
是善男子若讀若誦、若書若寫、若帶若藏、諸色供養,劫劫不生貧窮下賤不可樂處。[SG0703043]
たとえその衆生自身が福徳を積まなくても、十方の如来はその人に自分の功徳を分かち与える。
此諸眾生,縱其自身不作福業,十方如來所有功德,悉與此人。[SG0703044]
また、恒河沙数の阿僧祇の不可説(言葉では説明できないこと)の不可説の劫の間、常に諸如来の世界に転生し、悪叉の木の実が必ず共にあるように、無量の功徳を持っている。
由是得於恒河沙阿僧祇不可說不可說劫,常與諸佛同生一處。無量功德如惡叉聚,[SG0703045]
永遠に如来と同じ世界で修行し、離れることがない。
同處熏修永無分散。[SG0703046]
戒律を破った者はその戒律を清浄に還元することができる。
是故能令破戒之人戒根清淨,[SG0703047]
なお戒律を受けていない者に戒律を授け、
未得戒者令其得戒,[SG0703048]
怠る者に精進の心を起こさせ、
未精進者令得精進,[SG0703049]
智慧のない者に智慧を得させ、
無智慧者令得智慧,[SG0703050]
不清浄な者にすぐ清浄に戻らせ、
不清淨者速得清淨,[SG0703051]
斎戒を守らない者に斎戒を守らせる。
不持齋戒自成齋戒。[SG0703052]
アーナンダよ! たとえ戒律を受ける前に禁戒を犯したとしても、この神呪を唱えれば、罪の軽重を問わず、一時に消滅する。
阿難! 是善男子持此呪時,設犯禁戒於未受時,持呪之後,眾破戒罪無問輕重,一時銷滅。[SG0703053]
常に酒を飲み、五辛(葱・蒜・辣韮・韮・アサフェティダ。情欲・怒気を刺激する、辛味や臭気の強い五種の野菜)や不浄なものを食べるとしても、すべての如来・菩薩・金剛・仙人・鬼神はそれを過ちと見なさない。
縱經飲酒、食噉五辛、種種不淨,一切諸佛、菩薩、金剛、天仙、鬼神,不將為過。[SG0703054]
不潔な服やぼろぼろの服を着ていても、すべての振る舞いは清浄に等しい。
設著不淨破弊衣服,一行一住,悉同清淨。[SG0703055]
祭壇を設けず、道場に入らず、修行をしないとしても、この神呪を唱えれば、同等の功徳を得る。
縱不作壇、不入道場、亦不行道,誦持此呪,還同入壇行道功德。[SG0703056]
五逆罪(母を殺すこと・父を殺すこと・阿羅漢を殺すこと・仏の身を傷つけること・僧団の和合を破壊すること。無間地獄に落ち入る重罪)・
若造五逆無間重罪,[SG0703057]
比丘の四波羅夷(婬戒・盗戒・殺人戒・大妄語戒)・比丘尼の八波羅夷(四波羅夷にさらに以下の四つを加えたもの。触・八事・覆・随)を犯したとしても、
及諸比丘、比丘尼、四棄八棄,[SG0703058]
この神呪を唱えれば、すべての罪業は強風が砂山を吹き散らすように消滅し、少しも残らない。
誦此呪已,如是重業,猶如猛風吹散沙聚,悉皆滅除更無毫髮。[SG0703059]
アーナンダよ! たとえ前世に、過去の無量・無数の劫から積んだ軽重の罪をなお懺悔していなかったとしても、
阿難! 若有眾生,從無量無數劫來所有一切輕重罪障,從前世來未及懺悔;[SG0703060]
もしこの神呪を読んだり、唱えたり、書き写したり、身に帯びたり、家や荘園や会館に安置したりすれば、
若能讀誦、書寫此呪,身上帶持,若安住處莊宅園館,[SG0703061]
積んだ罪は湯熱が雪を溶かすように消滅し、近い将来、必ず無生法忍を悟るであろう。
如是積業猶湯銷雪,不久皆得悟無生忍。[SG0703062]
さらに、アーナンダよ!
復次,阿難! [SG0703063]
子宝に恵まれない女性が子を求めるなら、もし誠心誠意にこの神呪を唱え、あるいはこの『悉怛多般怛囉』の呪を身に帯びれば、必ず福徳と智慧が備わる子女に恵まれる。
若有女人未生男女,欲求生者,若能至心憶念斯呪,或能身上帶此悉怛多般怛羅者,便生福德智慧男女。[SG0703064]
長寿を求める者はすぐ長寿を得る。
求長命者速得長命;[SG0703065]
果報の円満を求める者はすぐ果報の円満を得る。
欲求果報速圓滿者,速得圓滿。[SG0703066]
身体・寿命・美貌・力も同様だ。
身、命、色、力,亦復如是。[SG0703067]
そして命が尽きる時、願いのままに十方の国土に生まれ、辺鄙の国土や下等な国土に生まれることはない。ましてや、他三悪道に落ち入ることは決してない。
命終之後,隨願往生十方國土。必定不生邊地下賤,何況雜形? [SG0703068]
アーナンダよ! 国土・州・県・町に飢饉・疫病・戦争・盗賊・争乱などの災厄が起こる時、
阿難! 若諸國土州縣、聚落,饑荒、疫癘,或復刀兵賊難鬪諍,[SG0703069]
この神呪を四方の城門・塔・幢幡に安置し、その国の人々がこの神呪を迎えて礼拝し、供養し、身に帯び、家に安置すれば、すべての災厄は消滅する。
兼餘一切厄難之地,寫此神呪,安城四門,并諸支提、或脫闍上,令其國土所有眾生奉迎斯呪,禮拜恭敬一心供養,令其人民各各身佩,或各各安所居宅地,一切災厄悉皆銷滅。[SG0703070]
アーナンダよ! この神呪ある国土、天龍八部衆は喜び、天候は順調で、五穀は豊かに実り、人々が安楽に暮らす。
阿難! 在在處處國土眾生,隨有此呪,天龍歡喜,風雨順時,五穀豐殷,兆庶安樂。[SG0703071]
また、すべての悪星・妖怪・災難を治め、人々は不慮の死に遭うことなく、枷や鎖に縛られることもなく、毎日安眠し、悪夢を見ることもない。
亦復能鎮一切惡星,隨方變怪,災障不起,人無橫夭。杻械、枷鎖不著其身,晝夜安眠常無惡夢。[SG0703072]
アーナンダよ! この娑婆世界には八万四千の災いをもたらす悪星があり、
阿難! 是娑婆界有八萬四千災變惡星,[SG0703073]
首領である八つの大悪星と二十八の上位の大悪星はさまざまな姿で世間に現れ、衆生に災厄をもたらす。
二十八大惡星而為上首。復有八大惡星以為其主,作種種形出現世時,能生眾生種種災異;[SG0703074]
しかし、この呪のある十二由旬(距離の単位。一由旬は、牛車の一日の行程)の範囲は結界となり、あらゆる災厄はその内に侵入することができない。
有此呪地,悉皆銷滅。十二由旬成結界地,諸惡災祥,永不能入。[SG0703075]
それゆえ、私はこの神呪を伝え、未来の世において、この神呪の加護の下で、修行の初心者が三摩地に入る時、身心の安穏を得る。
是故如來宣示此呪,於未來世,保護初學諸修行者入三摩提,身心泰然,得大安隱。[SG0703076]
すべての悪魔、鬼神、そして無始以来の仇敵や債主も、その修行者を悩ませたり、害したりすることはない。
更無一切諸魔鬼神,及無始來冤橫宿殃,舊業陳債,來相惱害。[SG0703077]
お前、そして有学の会衆及び未来の修行者たちが、私の定めたとおりに道場を設け、清浄な法師から戒律を受け、戒律を守り、疑いなく常にこの神呪を唱えるならば、現世に必ず真心を悟る。
汝及眾中諸有學人,及未來世諸修行者,依我壇場如法持戒,所受戒主逢清淨僧,持此呪心不生疑悔。是善男子,於此父母所生之身,不得心通;[SG0703078]
そうでなければ、十方の如来が嘘をつくことになる。」
十方如來便為妄語。」[SG0703079]
守護の約束
その時、大会に集った無量の百千の金剛神は一緒に合掌し、お釈迦様に頂礼して言いました。
說是語已,會中無量百千金剛,一時佛前合掌頂禮,而白佛言:[SG0703080]
「世尊様のおっしゃるとおり、私たちは必ず誠心誠意にそれらの修行者たちを守護しております。」
「如佛所說,我當誠心保護如是修菩提者。」[SG0703081]
梵天の王、帝釈天及び護世四天王もまた合掌し、お釈迦様に頂礼して言いました。
爾時梵王并天帝釋、四天大王,亦於佛前同時頂禮,而白佛言:[SG0703082]
「このような善人や修行者がいるならば、私たちも必ず心を尽くしてご守護いたし、彼らの行う事業を成就させます。」
「審有如是修學善人,我當盡心至誠保護,令其一生所作如願。」[SG0703083]
また、無量の夜叉の大将・羅刹の王・富単那の王・鳩槃荼鬼の王・毘舎闍の王・毘那夜迦・諸々の大鬼王及び鬼神の元帥も合掌し、お釈迦様に頂礼して言いました。
復有無量藥叉大將、諸羅剎王、富單那王、鳩槃茶王、毘舍遮王、頻那夜迦諸大鬼王,及諸鬼帥,亦於佛前合掌頂禮:[SG0703084]
「私たちも誓いをお立ていたし、必ずそれらの人々をご守護いたし、皆の菩提心が速やかに円満となるようにお助けいたします。」
「我亦誓願護持是人,令菩提心速得圓滿。」[SG0703085]
また、無量の日月の天人・風・雨・雲・雷電の神々・厄年を司る神・諸星宿の眷属たちも、お釈迦様に頂礼して言いました。
復有無量日月天子、風師、雨師、雲師、雷師,并電伯等,年歲巡官、諸星眷屬,亦於會中頂禮佛足,而白佛言:[SG0703086]
「私たちもそれらの修行者と道場をお守りいたし、彼らが恐れなく修行に専念できるようにお助けいたします。」
「我亦保護是修行人,安立道場得無所畏。」[SG0703087]
また、無量の山神・海神・すべての陸・海・空の精霊・風神の王及び無色界の天人も、一緒にお釈迦様の前で礼をして言いました。
復有無量山神、海神、一切土地水、陸、空行萬物精祇,并風神王、無色界天,於如來前,同時稽首而白佛言:[SG0703088]
「私たちもそれらの修行者をご守護いたし、菩提を成就させ、すべての魔障をご排除いたします。」
「我亦保護是修行人得成菩提,永無魔事。」[SG0703089]
その時、八万四千那由他の恒河沙数の倶胝の金剛蔵王菩薩は席から立ち上がり、お釈迦様に頂礼して言いました。
爾時八萬四千那由他恒河沙俱胝金剛藏王菩薩,在大會中即從座起,頂禮佛足而白佛言:[SG0703090]
「世尊様。私たちは長く功徳を修め、久しい以前にすでに菩提を成就いたしたのです。
「世尊! 如我等輩所修功業,久成菩提,[SG0703091]
しかし、涅槃に入らず、常にこの呪に従い、末法の世に三摩地を修める者を守護しております。
不取涅槃,常隨此呪,救護末世修三摩提正修行者。[SG0703092]
世尊様。正しい禅定を求め、心を修める者が道場にいる時も、
世尊! 如是修心求正定人,若在道場,[SG0703093]
経行(一定の場所をゆっくり歩き、身心を落ち着かせる修行)をする時も、
及餘經行,[SG0703094]
あるいはのんびりと町に遊ぶ時も、
乃至散心遊戲聚落,[SG0703095]
私たちは常にその人々に付き添い、皆を護衛いたします。
我等徒眾常當隨從侍衛此人。[SG0703096]
たとえ魔王や大自在天の王であっても、修行者を妨げることはできません。
縱令魔王大自在天,求其方便終不可得。[SG0703097]
下位の鬼神たちは、その善人の十由旬以内に近づくことすらできません。
諸小鬼神,去此善人十由旬外,[SG0703098]
ただし、発心して禅定を修める鬼神は除外します。
除彼發心樂修禪者。[SG0703099]
世尊様。もし悪魔や悪魔の眷属たちが来てその善人を妨げるならば、
世尊! 如是惡魔、若魔眷屬,欲來侵擾是善人者,[SG0703100]
私は宝の杵をもってその頭を微塵に打ち砕きます。
我以寶杵殞碎其首,猶如微塵。[SG0703101]
また、修行者の行う事業を成就させます。」
恒令此人,所作如願。」[SG0703102]
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