【楞厳経】巻八
畜生道
また、アーナンダよ!
復次,阿難! [SG0808001]
鬼としての報いが尽きれば、畜生道に生まれ変わり、かつて害した衆生にまみえて罪を償うことになる。
鬼業既盡,則情與想二俱成空。方於世間,與元負人怨對相值。身為畜生,酬其宿債。[SG0808002]
妖怪としての報いが尽きれば、憑依する物が壊れ、妖怪の多数は梟などの鳥類に生まれ変わる。
物怪之鬼,物銷報盡,生於世間,多為梟類。[SG0808003]
魃の鬼としての報いが尽きれば、憑依する風が消え、鬼の多数は異類という不吉の動物に生まれ変わる。
風魃之鬼,風銷報盡,生於世間,多為咎徵一切異類。[SG0808004]
魅惑の鬼としての報いが尽きれば、憑依する動物が死に、鬼の多数は狐類に生まれ変わる。
畜魅之鬼,畜死報盡,生於世間,多為狐類。[SG0808005]
蠱毒の鬼としての報いが尽きれば、憑依する虫が死に、鬼の多数は有毒の動物に生まれ変わる。
蟲蠱之鬼,蟲滅報盡,生於世間,多為毒類。[SG0808006]
癘の鬼としての報いが尽きれば、憑依する腐敗の気が晴れ、鬼の多数は回虫類に生まれ変わる。
衰癘之鬼,衰窮報盡,生於世間,多為蛔類。[SG0808007]
餓鬼としての報いが尽きれば、憑依する熱気が消え、鬼の多数は食用の動物に生まれ変わる。
受氣之鬼,氣銷報盡,生於世間,多為食類。[SG0808008]
魘の鬼としての報いが尽きれば、憑依する陰の気が晴れ、鬼の多数は使役される動物に生まれ変わる。
綿幽之鬼,幽銷報盡,生於世間,多為服類。[SG0808009]
魍魎としての報いが尽きれば、憑依する精気が消え、鬼の多数は季節に応じて棲む動物に生まれ変わる。
和精之鬼,和銷報盡,生於世間,多為應類。[SG0808010]
使役される鬼としての報いが尽きれば、憑依する呪術が消失し、鬼の多数は吉兆を示す鳥獣に生まれ変わる。
明靈之鬼,明滅報盡,生於世間,多為休徵一切諸類。[SG0808011]
伝言の鬼としての報いが尽きれば、憑依する人が亡くなり、鬼の多数は人に従う動物に生まれ変わる。
依人之鬼,人亡報盡,生於世間,多為循類。[SG0808012]
アーナンダよ! 鬼道の報いが尽きた後、それらの衆生は畜生道に生まれ変わり、かつて与えた損害を償う。
阿難! 是等皆以業火乾枯,酬其宿債,傍為畜生,[SG0808013]
これらもまた、自分の業が招いたものにほかならない。
此等亦皆自虛妄業之所招引。[SG0808014]
もし心の真性を悟れば、すべては空であると分かるのだ。
若悟菩提,則此妄緣本無所有。[SG0808015]
お前の挙げた宝蓮香比丘尼、毘瑠璃王と善星比丘の例も同様である。
如汝所言寶蓮香等及瑠璃王、善星比丘,[SG0808016]
彼らの悪業は自らが作ったものであり、
如是惡業本自發明;[SG0808017]
空から降るものでもなく、
非從天降,[SG0808018]
地から湧き出るものでもなく、
亦非地出,[SG0808019]
他者から与えられるものでもない。
亦非人與;[SG0808020]
衆生が報いを受けるのは自業自得である。
自妄所招,還自來受。[SG0808021]
すべては真心の中に現れる妄想にすぎない。
菩提心中,皆為浮虛妄想凝結。[SG0808022]
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