【楞厳経】巻八
餓鬼道
また、アーナンダよ!
復次,阿難! [SG0807001]
それら衆生は律儀を乱し、菩薩戒を犯し、如来の涅槃の説を誹謗するなど、さまざまな悪業を作り、
是諸眾生,非破律儀,犯菩薩戒,毀佛涅槃,諸餘雜業,[SG0807002]
そして多くの劫の間に地獄で焼かれ続ける。
歷劫燒然。[SG0807003]
地獄の刑罰が尽きた後、悪業によって種々の鬼となる。
後還罪畢,受諸鬼形。[SG0807004]
もし罪業が物への貪欲に起因すれば、魂は物に憑依して妖怪となる。
若於本因貪物為罪,是人罪畢遇物成形,名為怪鬼。[SG0807005]
罪業が淫行への貪欲に起因すれば、魂は風に憑依して魃(日照り)の鬼となる。
貪色為罪,是人罪畢遇風成形,名為魃鬼。[SG0807006]
罪業が他人を惑わすことであれば、魂は動物に憑依して魅惑の鬼となる。
貪惑為罪,是人罪畢遇畜成形,名為魅鬼。[SG0807007]
罪業が恨みに執着することに起因すれば、魂は虫に憑依して蠱毒(毒虫)の鬼となる。
貪恨為罪,是人罪畢遇蟲成形,名蠱毒鬼。[SG0807008]
罪業が過去に執着することに起因すれば、魂は腐敗の気に憑依して癘(疫病)の鬼となる。
貪憶為罪,是人罪畢遇衰成形,名為癘鬼。[SG0807009]
罪業が驕慢の心に起因すれば、魂は熱気に憑依して餓鬼となる。
貪慠為罪,是人罪畢遇氣成形,名為餓鬼。[SG0807010]
罪業が他人を誹謗中傷することであれば、魂は陰の気に憑依して魘(悪夢)の鬼となる。
貪罔為罪,是人罪畢遇幽為形,名為魘鬼。[SG0807011]
罪業が狡猾の心に起因すれば、魂は精気に憑依して魍魎となる。
貪明為罪,是人罪畢遇精為形,名魍魎鬼。[SG0807012]
罪業が詐欺の心に起因すれば、魂は呪術に憑依して使役される鬼となる。
貪成為罪,是人罪畢遇明為形,名役使鬼。[SG0807013]
罪業が論争の心に起因すれば、魂は伝言の鬼となり、人(霊媒)に憑依する。
貪黨為罪,是人罪畢遇人為形,名傳送鬼。[SG0807014]
アーナンダよ! それらの者は心が情に完全に支配されたゆえに堕落する。
阿難! 是人皆以純情墜落,[SG0807015]
悪業の火が燃え尽きた後、地獄を出て鬼となる。
業火燒乾,上出為鬼。[SG0807016]
これらはすべて自分の妄想が招いたものである。
此等皆是自妄想業之所招引。[SG0807017]
もし心の真性を悟れば、心が本来円明であり、すべては空であると分かるのだ。
若悟菩提,則妙圓明本無所有。[SG0807018]
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