りょうごんきょう】巻八


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 > 11.六欲天


 ろくよくてん


アーナンダよ! しゅじょうは人間界をはな ようと望むが、さいしょうじょうあいを捨て切ることができない。

阿難! 諸世間人不求常住,未能捨諸妻妾恩愛,[SG0811001]

彼らは心を制してじゃいん(配偶者でない者との性行為)を犯さず、心が清らかで光を放つ。

於邪婬中心不流逸,澄瑩生明,[SG0811002]

命が尽きる時、彼らは日月のそばにある四てんのう天に転生する。

命終之後隣於日月,如是一類名四天王天。[SG0811003]


しゅじょうさいしょうじょうあいが薄れるが、禁欲生活ができない。

於己妻房婬愛微薄,於淨居時不得全味,[SG0811004]

命が尽きる時、彼らは日月を越え、シュセンの頂にあるとうてんに転生する。

命終之後超日月明,居人間頂,如是一類名忉利天。[SG0811005]


しゅじょういんよくが起これば暫くその欲望に従い、普段はいんよくの心がほとんどない。

逢欲暫交,去無思憶,[SG0811006]

心は落ち着き、あまり動かない。

於人間世動少靜多,[SG0811007]

命が尽きる時、彼らは日月の光の届かないてんに転生し、身が発光してくうに安住する。

命終之後,於虛空中朗然安住;日月光明上照不及,是諸人等自有光明,如是一類名須焰摩天。[SG0811008]


しゅじょうは心が常に落ち着いているが、夫婦の交わりを断たない。

一切時靜,有應觸來未能違戾,[SG0811009]

命が尽きる時、彼らは、せいみょうで、下界と隔絶されたそつてんに転生する。こう(世界が破滅する時期)の時であっても、三災(火災・水災・風災)はその天界に波及しない。

命終之後上昇精微;不接下界諸人天境,乃至劫壞三災不及,如是一類名兜率陀天。[SG0811010]


しゅじょうじょうよくの心がすでになく、夫婦の房事(交わり)を履行しても無味乾燥だと感じる。

我無欲心應汝行事,於橫陳時味如嚼蠟,[SG0811011]

命が尽きる時、彼らはらくへんてんに転生し、ざいに楽しいものを生み出すことができる。

命終之後生越化地,如是一類名樂變化天。[SG0811012]


しゅじょうは世俗の心をはな たままぞくを行い、房事をしても心が超然としている。

無世間心同世行事,於行事交了然超越,[SG0811013]

命が尽きる時、彼らは、へんのない前の四天とへんのあるらくへんてんちょうえつしたざいてんに転生する。

命終之後,遍能出超化無化境,如是一類名他化自在天。[SG0811014]


アーナンダよ! ろくよくてんてんにんは、身がすでに俗世からはな ているが、心にはまだ欲望が残っている。

阿難! 如是六天,形雖出動,心跡尚交。[SG0811015]

ここまでの境界はよくかいと称される。

自此已還,名為欲界。[SG0811016]



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