りょうごんきょう】巻二


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 > 8.和合


 ごう


アーナンダよ! お前は、みょうめいかくしょういんねんや自然によって存在するものではないと理解したが、それがごうあるいは非ごうによって存在するものでもないことを、まだ理解していない。

阿難! 汝雖先悟本覺妙明性非因緣非自然性,而猶未明如是覺元非和合生及不和合。[SG0208001]

アーナンダよ! 私はまた塵境の事例を挙げて問おう。

阿難! 吾今復以前塵問汝,[SG0208002]

お前はなおいんねんごうという世間のかんねんを抱いて、『真心は必ずごうによって生じるものだ』と疑っているだろう?

汝今猶以一切世間妄想和合諸因緣性,而自疑惑證菩提心和合起者。[SG0208003]



    一、和(物理的に混合すること)

では、みょうじょうな見の性は、明かりと混ざっているのか、闇と混ざっているのか? くうと混ざっているのか、物と混ざっているのか?

則汝今者妙淨見精,為與明和? 為與闇和? 為與通和? 為與塞和? [SG0208004]

もし見の性が明かりと混ざっているのであれば、明かりを見ている時、明かりはお前の前に現れる。

若明和者,且汝觀明,當明現前,[SG0208005]

では、見の性は明かりのどこに混在しているのか?

何處雜見? [SG0208006]

見られるものは必ず相を持ち、では、見の性はどのような形で明かりと混ざるのか?

見相可辨,雜何形像? [SG0208007]

もし明かりが見の性でないならば、なぜ明かりを見ることができるのか?

若非見者,云何見明? [SG0208008]

もし明かりが見の性であるなら、なぜ明かりは自分を見ることができるのか?

若即見者,云何見見? [SG0208009]


見の性はえんまんであるに違いなく、明かりと混ざる余地はないはずだ。

必見圓滿,何處和明? [SG0208010]

もし明かりの性質がえんまんであるなら、見の性と混ざることはありえないはずだ。

若明圓滿,不合見和,[SG0208011]

見の性は必ず明かりとは異なるものであるに違いない。

見必異明,[SG0208012]

もし両者が混ざることができるならば、元来の性質と名前を失うことになってしまう。

雜則失彼性明名字;[SG0208013]


それゆえ、見の性は明かりと混ざることは成り立たない。闇・くう・物についても、また同様である。

雜失明性,和明非義。彼暗與通及諸群塞,亦復如是。[SG0208014]



    二、合(化学的にけつごうすること)

また、アーナンダよ! みょうじょうな見の性は、明かりとけつごうしているのか? 闇とけつごうしているのか? くうけつごうしているのか? 物とけつごうしているのか?

復次,阿難! 又汝今者妙淨見精,為與明合? 為與暗合? 為與通合? 為與塞合? [SG0208015]

もし見の性が明かりとけつごうしているというならば、くらやみになった時、見の性は明かりと共に消え、闇とけつごうすることはありえないはずだ。

若明合者,至於暗時明相已滅,此見即不與諸暗合,[SG0208016]

それでは、なぜ闇を見ることができるのか?

云何見暗? [SG0208017]

もし闇を見た際に、見の性が闇とけつごうする必要がなければ、では、明かりとけつごうしている見の性は、明かりを見ることはありえないはずだ。

若見暗時不與暗合,與明合者,應非見明? [SG0208018]

明かりが見られないのに、なぜ闇ではなく、見の性は明かりとけつごうしていることを知るのか?

既不見明,云何明合了明非暗? [SG0208019]

闇・くう・物についても、また同様である。」

彼暗與通及諸群塞,亦復如是。[SG0208020]



    三、非和

アーナンダはおシャ様に言いました。

阿難白佛言:[SG0208021]

そん様。私はいまこのように拝察します。

「世尊! 如我思惟,[SG0208022]

このみょうめいかくしょう、そして種々の塵境や心の働きは非ごうのものです。これは正しいでしょうか?」

此妙覺元與諸緣塵及心念慮非和合耶?」[SG0208023]


シャ様:

佛言:[SG0208024]

「いまお前は非ごうと言うが、では、質問がある。

「汝今又言覺非和合,吾復問汝,[SG0208025]

みょうめいな見の性は明かりと混ざらないのか、闇と混ざらないのか? くうと混ざらないのか、それとも、物と混ざらないのか?

此妙見精非和合者,為非明和? 為非暗和? 為非通和? 為非塞和? [SG0208026]

もし見の性は明かりと混ざらないというならば、見の性 みょうかりの間には必ず境界があるはずだ。

若非明和,則見與明必有邊畔。[SG0208027]

よく観察しなさい、どこが明かりで、どこが見の性なのか? 両者の境界がどこにあるのか?

汝且諦觀,何處是明? 何處是見? 在見在明,自何為畔? [SG0208028]

アーナンダよ、もし明かりの中に見の性がないならば、両者が互いに及ばず、つまり接触がない。

阿難! 若明際中必無見者,則不相及;[SG0208029]

そうであれば、明かりはどこにあるか分からず、なぜ中間の境界は成り立つことができるのか?

自不知其明相所在,畔云何成? [SG0208030]

闇・くう・物についても、また同様である。

彼暗與通及諸群塞,亦復如是。[SG0208031]



    四、非合

また、非合について、みょうめいな見の性は明かりとけつごうしないのか、闇とけつごうしないのか? くうけつごうしないのか、物とけつごうしないのか?

又妙見精非和合者,為非明合? 為非暗合? 為非通合? 為非塞合? [SG0208032]

もし見の性が明かりとけつごうしないというならば、耳は明かりと無関係であるように、明かりを見ることはありえないはずだ。

若非明合,則見與明性相乖角,如耳與明了不相觸;[SG0208033]

明かりの所在を知らなければ、けつごうするかどうか、どのように弁明するのか?

見且不知明相所在,云何甄明合非合理? [SG0208034]

闇・くう・物についても、また同様である。

彼暗與通及諸群塞,亦復如是。[SG0208035]



アーナンダよ! お前はまだ理解しない。ろくじんしょうめつほんらいきょぼうであり、すべてはみょうめいな真心に現れる幻影にすぎない。

阿難! 汝猶未明一切浮塵諸幻化相,當處出生,隨處滅盡;幻妄稱相,其性真為妙覺明體。[SG0208036]

おんしき じゅ そう ぎょう しき)・ろくにゅう(眼・耳・鼻・舌・身・意に対する六種の感覚)・じゅうしょ(六感とろくじんの所)・十八界(じゅうしょろくしき)に至るまで、そのしょうめついんねんごう・離散によって起こるきょぼうの相なのだ。

如是乃至五陰、六入,從十二處至十八界,因緣和合虛妄有生,因緣別離虛妄名滅;[SG0208037]

すべてのしょうめつらい(去ることと来ること)などへんは、にょらいぞうほんらいしょうじょうな悟りのほんしょう)のじょうじゅうみょうめい・不動・えんまん・周遍(隅々にまで行き渡る)のしんにょの性である。

殊不能知生滅去來,本如來藏常住妙明不動周圓妙真如性,[SG0208038]

この真常(しんじちじょうじゅうであるさま)の性かららいめい(迷いと悟り)、しょうなどを求めることは、何一つ得ることはできないのだ。

性真常中求於去來、迷悟、死生了無所得。[SG0208039]



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