りょうごんきょう】巻六


ホーム > 楞厳経

 > 巻六

 > 3.四種の戒律


 四種のかいりつ


アーナンダは服を整え、会衆の中でがっしょうし、心のほんしつを悟り、悲喜こもごもで、未来のしゅじょうのためにおシャ様にちょうらいして言いました。

阿難整衣服,於大眾中合掌頂禮。心迹圓明,悲欣交集,欲益未來諸眾生故,稽首白佛:[SG0603001]

深いそん様よ。私はいま成仏のほうもんを承知し、修行に疑いはありません。

「大悲世尊! 我今已悟成佛法門,是中修行得無疑惑,[SG0603002]

私は常にそん様からこのようにはいちょうしました。

常聞如來說如是言:[SG0603003]

『自分はなお成道していないが、まず他人をさいしようとする者はさつである。

『自未得度先度人者,菩薩發心;[SG0603004]

自分の覚悟がすでにえんまんに至り、他人をそのきょうに導く者はにょらいである。』

自覺已圓能覺他者,如來應世。」[SG0603005]


私はまだ成道しておりませんが、まっぽうの世のすべてのしゅじょうさいしたいと願っております。

我雖未度,願度末劫一切眾生。[SG0603006]

そん様。まっぽうにおいてしゅじょうそん様のきょうから遠ざかり、邪悪の法はごうしゃ数の如く多く出現します。

世尊! 此諸眾生去佛漸遠,邪師說法如恒河沙,[SG0603007]

心を制してさんに入りたいなら、どのようにどうじょうを設け、種々の魔しょう 修行を妨げる悪魔のしょうがい)を避け、だいしんを守るのでしょうか?」

欲攝其心入三摩地,云何令其安立道場,遠諸魔事? 於菩提心得無退屈?」[SG0603008]


その時、おシャ様は会衆の前でアーナンダを讃えて言いました。

爾時,世尊於大眾中,稱讚阿難:[SG0603009]

「これはいい質問だ! お前はいま、どうじょうを設け、まっぽうの世のしゅじょうを救うほうもんを問うた。よく聴きなさい! きっと皆に説明してやろう。」

「善哉! 善哉! 如汝所問安立道場,救護眾生末劫沈溺。汝今諦聽,當為汝說。」[SG0603010]

アーナンダと会衆はおシャ様の教えに聴き入りました。

阿難、大眾,唯然奉教。[SG0603011]


シャ様はアーナンダに告げました。

佛告阿難:[SG0603012]

「お前はかつて聴いたはずだ、私が常に説いたりつぞうにおける三つの絶対の関係を。

「汝常聞我毘奈耶中,宣說修行三決定義,[SG0603013]

心を制することはかい(戒を守ること)である。

所謂攝心為戒、[SG0603014]

戒を守るゆえに心が安定する。

因戒生定、[SG0603015]

心が安定するゆえにが成長する。

因定發慧,[SG0603016]

これは『三学』である。

是則名為三無漏學。[SG0603017]

アーナンダよ! なぜ心を制することをかいと呼ぶのか?

阿難! 云何攝心我名為戒? [SG0603018]


    いん


もし諸世界の六道のしゅじょうじょうよくを断ち切れば、しょうりんから解放されることができる。

若諸世界六道眾生,其心不婬,則不隨其生死相續。[SG0603019]

ざんまいを修めて塵労をはな ようとするなら、じょうよくを断ち切らない限り、塵労から解放されることができない。

汝修三昧本出塵勞,婬心不除,塵不可出。[SG0603020]

たとえが深く、ぜんじょうに入ることができても、じょうよくを断ち切らなければ、必ず魔道に落ちるのだ。

縱有多智,禪定現前,如不斷婬,必落魔道:[SG0603021]

上位の者は魔王、中位の者はみん(魔界の民)、下位の者は魔女となる。

上品魔王,中品魔民,下品魔女。[SG0603022]

それらの魔族は自分がすでにじょうの道をじょうじゅしたと詐称し、多くの信者を得る。

彼等諸魔亦有徒眾,各各自謂成無上道。[SG0603023]

私がにゅうめつした後、まっぽうの世には多くのみんが世間にいて、ぜんしきを名乗り、しゅじょういんぎょうを広く勧誘してじょうよくの淵におちいれ、だいの道をはな させる。

我滅度後,末法之中,多此魔民熾盛世間,廣行貪婬,為善知識,令諸眾生落愛見坑,失菩提路。[SG0603024]

さんに入りたいなら、まずじょうよくを断ち切るべきだ。

汝教世人修三摩地,先斷心婬,[SG0603025]

これはさんにょらいたちが明示した、第一の絶対のしょうじょうの戒である。

是名如來先佛世尊第一決定清淨明誨。[SG0603026]


ゆえにアーナンダよ! じょうよくを断ち切らずにぜんじょうを修めることは、砂・石を煮て御飯にしようとするようなものだ。

是故阿難! 若不斷婬修禪定者,如蒸沙石欲其成飯,[SG0603027]

たとえ百・千劫をかけて煮ても、ただ熱い砂・石を得るだけだ。

經百千劫秖名熱沙。[SG0603028]

なぜなら、砂・石は米ではないからだ。

何以故? 此非飯本,石沙成故。[SG0603029]

じょうよくに蝕まれた身心でにょらいのすぐれたきょうを求めるなら、たとえ悟りを得たとしても、またじょうよくにとらわれれば、必ず三あくどう(地獄道・道・ちくしょう道)に落ち入り、脱することができない。

汝以婬身求佛妙果,縱得妙悟皆是婬根,根本成婬,輪轉三途必不能出。[SG0603030]

そのようなじょうたいで、どうしてにょらいはんの道を修めることができようか?

如來涅槃何路修證? [SG0603031]

必ずじょうよくの根を断ち切り、その根が完全にしょうめつしてから、初めてにょらいの覚悟に至る可能性が出るのだ。

必使婬機身心俱斷,斷性亦無;於佛菩提斯可希冀。[SG0603032]

このように説くのはにょらいの教えである。

如我此說,名為佛說;[SG0603033]

このように説くのでないのは、波旬(第六天の魔王)の言葉だ。

不如此說,即波旬說。[SG0603034]


    せっしょう


もし諸世界の六道のしゅじょうが身心からせっしょうを断ち切れば、しょうりんから解放されることができる。

阿難! 又諸世界六道眾生,其心不殺,則不隨其生死相續。[SG0603035]

ざんまいを修めて塵労をはな ようとするなら、せっしょうを断ち切らない限り、塵労から解放されることができない。

汝修三昧本出塵勞,殺心不除,塵不可出。[SG0603036]

たとえが深く、ぜんじょうに入ることができても、せっしょうを断ち切らなければ、必ずじんの道に落ちるのだ。

縱有多智、禪定現前,如不斷殺,必落神道:[SG0603037]

上位の者はだいりき(非常に強い力)の鬼王、中位の者はしゃや鬼族の統帥、下位の者は陸上のせつとなる。

上品之人為大力鬼,中品即為飛行夜叉、諸鬼帥等,下品當為地行羅剎。[SG0603038]

それらのじんは自分がすでにじょうの道をじょうじゅしたと詐称し、多くの信者を得る。

彼諸鬼神亦有徒眾,各各自謂成無上道。[SG0603039]

私がにゅうめつした後、まっぽうの世には多くのじんが世間にいて、肉食によってだいの道を得たと詐称する。

我滅度後末法之中,多此神鬼熾盛世間,自言食肉得菩提路。[SG0603040]


アーナンダよ! 私がたちにじょうにく(殺されるところを見ていない。殺されるところを聞いていない。自分のために殺したのではないことに疑う余地はない。自然死。他の獣が食べて残した肉)を食べることを許した理由は、それらが私のしんりきによって作り出したものであり、ほんらい命のこんげんがないものだからだ。

阿難! 我令比丘食五淨肉,此肉皆我神力化生,本無命根。[SG0603041]

なぜなら、このモン国の土地は、常に熱気に覆われ、砂・石ばかりで草木が生長しにくい。

汝婆羅門地多蒸濕,加以沙石,草菜不生;[SG0603042]

そのため、私はだいの心を起こしてしんりきを施し、この仮に『肉』と称されるものをしゅじょうに供給するのだ。

我以大悲神力所加,因大慈悲假名為肉,汝得其味。[SG0603043]

それなのに、なぜ私がにゅうめつした後、にょらいの弟子と称する者はしゅじょうの肉を食うのか?

奈何如來滅度之後,食眾生肉,名為釋子? [SG0603044]

聴きなさい。たとえ心が開いてさんのようなきょうに達したとしても、肉食する者は皆大せつであり、命が終われば必ずしょうかいに沈み、このような者はにょらいの弟子ではない。

汝等當知是食肉人,縱得心開似三摩地,皆大羅剎,報終必沈生死苦海,非佛弟子。[SG0603045]

互いに殺したり、飲み込んだり、食ったりする者は、なぜ三界を脱することができようか?

如是之人,相殺、相吞、相食未已,云何是人得出三界? [SG0603046]

さんに入りたいなら、次はせっしょうを断ち切るべきだ。

汝教世人修三摩地,次斷殺生;[SG0603047]

これはさんにょらいたちが明示した、第二の絶対のしょうじょうの戒である。

是名如來先佛世尊第二決定清淨明誨。[SG0603048]


ゆえにアーナンダよ! せっしょうを断ち切らずにぜんじょうを修めることは、自分の耳を塞いで大声で叫び、他人に聞かれないのを願うようなものだ。

是故阿難! 若不斷殺修禪定者,譬如有人自塞其耳,高聲大叫求人不聞,[SG0603049]

これは隠そうとすればするほど、かえってばれるということだ。

此等名為欲隱彌露。[SG0603050]

しょうじょうさつは、道を行く時草を踏むことさえせず、まして手で抜くことなどしない。

清淨比丘及諸菩薩,於岐路行不踏生草,況以手拔? [SG0603051]

なぜを持つ者が、しゅじょうの血肉を食用としようか?

云何大悲,取諸眾生血肉充食? [SG0603052]

もしが、東国の絹(かいこまゆから取った 織物、本国のかわぐつ(動物の皮で作った靴)や皮衣(動物の毛皮で作った衣)を用いず、また、乳・らくだいなど乳製品を食用としないならば、そのは過去のすべての借りをすでに完済し、真に三界を脱した者である。

若諸比丘不服東方絲綿絹帛,及是此土靴履裘毳、乳酪醍醐,如是比丘於世真脫,酬還宿債,不遊三界。[SG0603053]

なぜかというと、すべての縁を断ち切ったからだ。

何以故? 服其身分皆為彼緣。[SG0603054]


たとえば、てんにんが大地の穀物を食べれば、大地をはな ることができない(天界に戻れない)。

如人食其地中百穀,足不離地。[SG0603055]

身も心も必ずせっしょうの業から遠ざかり、少しだけでも食べず、用いない。私はその人を真のだつ者と呼ぶ。

必使身心,於諸眾生,若身身分,身心二途不服不食,我說是人真解脫者。[SG0603056]

このように説くのはにょらいの教えである。

如我此說,名為佛說;[SG0603057]

このように説くのでないのは、波旬の言葉だ。

不如此說,即波旬說。[SG0603058]


    ちゅうとう


また、アーナンダよ! もし諸世界の六道のしゅじょうが身心からちゅうとうを断ち切れば、しょうりんから解放されることができる。

阿難! 又復世界六道眾生,其心不偷,則不隨其生死相續。[SG0603059]

ざんまいを修めて塵労をはな ようとするなら、ちゅうとうを断ち切らない限り、塵労から解放されることができない。

汝修三昧本出塵勞,偷心不除,塵不可出。[SG0603060]

たとえが深く、ぜんじょうに入ることができても、ちゅうとうを断ち切らなければ、必ず邪道に落ちるのだ。

縱有多智、禪定現前,如不斷偷,必落邪道:[SG0603061]

上位の者は精霊、中位の者は、下位の者は魅惑されて邪悪な人となる。

上品精靈,中品妖魅,下品邪人、諸魅所著。[SG0603062]

それらの妖魔もまた自分がすでにじょうの道をじょうじゅしたと詐称し、多くの信者を得る。

彼等群邪亦有徒眾,各各自謂成無上道。[SG0603063]

私がにゅうめつした後、まっぽうの世には多くの妖魔が世間にいて、ふうぞくを害し、ぜんしきを名乗り、じょうの法を得たと詐称する。

我滅度後末法之中,多此妖邪熾盛世間,潛匿姦欺。稱善知識,各自謂己得上人法。[SG0603064]

無知な人々を惑わし、おそ怖におちいれ、至る所で人々の家を衰えさせる。

詃惑無識,恐令失心,所過之處,其家耗散。[SG0603065]


私がたちにたくはつをさせるのは、皆にたんよくはな させ、さつの道をじょうじゅさせるためだ。

我教比丘循方乞食,令其捨貪,成菩薩道。[SG0603066]

そうだんにおいて自炊を禁じるのは、この三界が旅の宿にすぎず、だつに至った後には二度とこの世に戻らないことを示すためなのだ。

諸比丘等不自熟食,寄於殘生,旅泊三界,示一往還去已無返。[SG0603067]

なぜそれらの妖魔たちは僧衣を着て、信徒から利益を騙し取り、さまざまな悪事を為すのか?

云何賊人假我衣服、禆販如來,造種種業? [SG0603068]

しゅっは仏法ではないと説き、かいりつを守るが『しょうじょうの者』であるとぼうちゅうしょうする。

皆言佛法,却非出家,具戒比丘為小乘道。[SG0603069]

このようにすうしゅじょうを惑わし、共にけん地獄に落ち入る。

由是疑誤無量眾生,墮無間獄。[SG0603070]


私がにゅうめつした後、ほっしんして三摩提を修めようとするが、にょらいの像の前で、自身に灯をともし、指の一節を焼き、及び身に香を焚くならば、

若我滅後,其有比丘發心決定修三摩提,能於如來形像之前,身然一燈,燒一指節,及於身上爇一香炷,[SG0603071]

私は、『その者は以来の借りをすでに完済し、永遠に世間をはな ぼんのうが尽きた』と言おう。

我說是人無始宿債一時酬畢,長挹世間,永脫諸漏。[SG0603072]

その人はなおじょうの覚悟の道を知らずとも、仏法への信心は決してどうようしない。

雖未即明無上覺路,是人於法已決定心。[SG0603073]

もし身を惜しみ、捨てることができなければ、たとえきょうに達しても、必ず再び人間に生まれ、過去の借りを返さなければならない。

若不為此捨身微因,縱成無為,必還生人酬其宿債。[SG0603074]

これは、私が『馬麦(馬の飼料)の報い』を受けたのと同じである。

如我馬麥,正等無異。[SG0603075]

さんに入りたいなら、次はちゅうとうを断ち切るべきだ。

汝教世人修三摩地,後斷偷盜;[SG0603076]

これはさんにょらいたちが明示した、第三の絶対のしょうじょうの戒である。

是名如來先佛世尊第三決定清淨明誨。[SG0603077]


ゆえにアーナンダよ! ちゅうとうを断ち切らずにぜんじょうを修めることは、底が抜けた巵(だいの酒器)に水を注ぐようなものだ。

是故阿難! 若不斷偷修禪定者,譬如有人水灌漏巵,[SG0603078]

たとえじんすうの劫をかけても、決して満ちることはない。

欲求其滿,縱經塵劫終無平復。[SG0603079]

もしさんいっぱつ(下衣・上衣・大衣と食器)以外に何も蓄えず、

若諸比丘,衣鉢之餘分寸不畜,[SG0603080]

乞いて得た食物の余りを飢えたしゅじょうに施し、

乞食餘分施餓眾生,[SG0603081]

人々に会えばがっしょうして礼を尽くし、

於大集會合掌禮眾,[SG0603082]

罵倒されても称讃を受けるように受け流し、

有人捶罵同於稱讚。[SG0603083]

身心を惜しまず、自身の骨・血・肉さえも施すことができ、

必使身心二俱捐捨,身肉骨血與眾生共。[SG0603084]

にょらいりょうじっそうを理解できないしゅじょうに説く不完全な言論)の教えを勝手に曲げてしょしん者を誤らせることがないなら、

不將如來不了義說迴為己解,以誤初學。[SG0603085]

にょらいはその人が『真のざんまい』を得たことを認証する。

佛印是人,得真三昧。[SG0603086]


このように説くのはにょらいの教えである。

如我此說,名為佛說;[SG0603087]

このように説くのでないのは、波旬の言葉だ。

不如此說,即波旬說。[SG0603088]


    もう


アーナンダよ! 諸世界の六道のしゅじょうは、たとえ身心からせっしょう・窃盗・じょうよくを断ち切り、三つの戒をえんまんに守っても、

阿難! 如是世界六道眾生,雖則身心無殺、盜、婬,三行已圓;[SG0603089]

もし大もう(嘘をつく)を犯せば、さんきょうじょうとなり、慢心の魔となり、にょらいの種を失ってしまう。

若大妄語,即三摩提不得清淨,成愛見魔,失如來種。[SG0603090]

すなわち、悟っていないのに悟ったと詐称し、成道していないのに成道したと詐称する。

所謂未得謂得,未證言證,[SG0603091]

あるいは『世界一のそんしょう(尊くすぐれていること)者』という名声を求めるため、

或求世間尊勝第一。[SG0603092]

『私はすでにシュオンゴンしょうもんじょう中の)・ゴンカンびゃくぶつえんがくあるいはどっかく)・十地(さつの五十六の段階で、第四十一位から第五十位までの階位)のさつ・十地の前のさつなどのを得た』と詐称し、その名声によって人々の尊敬やようを騙し取る。

謂前人言:『我今已得須陀洹果、斯陀含果、阿那含果、阿羅漢道、辟支佛乘、十地、地前諸位菩薩。」求彼禮懺,貪其供養,[SG0603093]

このような者はいっせんだいであり、刀でジュを切り倒す(再生できない)が如く、自分のにょらいの種を断ち切った者である。

是一顛迦,銷滅佛種,如人以刀斷多羅木。[SG0603094]

にょらいは断言する、『そのような者は永遠にぜんこんを断ち切り、にょらいけんを失い、かいの中に沈み、ざんまいじょうじゅできない』と。

佛記是人永殞善根,無復知見,沈三苦海,不成三昧。[SG0603095]


私がにゅうめつした後のまっぽうの世、さつカンは私の命令に従い、種々の姿となってりんするしゅじょうを導く。

我滅度後,勅諸菩薩及阿羅漢,應身生彼末法之中,作種種形度諸輪轉——[SG0603096]

あるいはシャモン、あるいはびゃく、あるいは国王、かん、童男、童女となり、さらには遊女・未亡人・がんどう・肉屋など、境遇に応じた姿を現し、にょらいの教えをしょうさんし、しゅじょうさんへ導く。

或作沙門、白衣居士、人王、宰官、童男、童女,如是乃至婬女、寡婦、姦偷、屠販——與其同事稱歎佛乘,令其身心入三摩地,[SG0603097]

しかし彼らは、決して「私は真のさつや真のカンだ」 みょう言せず、にょらいの指示を軽率に未熟者に漏らすことがなく、

終不自言『我真菩薩、真阿羅漢」,泄佛密因,輕言未學;[SG0603098]

ただ命が尽きる時に隠語を残して秘密を伝えるのみだ。

唯除命終,陰有遺付。[SG0603099]

なぜそれらの妖魔たちはしゅじょうを惑わし、大もうをするのか?

云何是人惑亂眾生,成大妄語? [SG0603100]

さんに入りたいなら、次は大もうを断ち切るべきだ。

汝教世人修三摩地,後復斷除諸大妄語,[SG0603101]

これはさんにょらいたちが明示した、第四の絶対のしょうじょうの戒である。

是名如來先佛世尊第四決定清淨明誨。[SG0603102]


ゆえにアーナンダよ! 大もうを断ち切らずにぜんじょうを修めることは、人の糞でせんだんこうぼく)の形を刻み、それから香りを求めるようなものだ。

是故阿難! 若不斷其大妄語者,如刻人糞為栴檀形,欲求香氣無有是處。[SG0603103]

私はたちに、『じきしんすなな心)はどうじょうである』と教え、(歩くこと、立つこと、座ること、横になることなどのへいじょうの起居動作の様子)において虚偽があることを許さない。

我教比丘直心道場,於四威儀一切行中尚無虛假,[SG0603104]

なぜじょうの法を得たと詐称するのか?

云何自稱得上人法? [SG0603105]

たとえば、貧しい者が帝王を名乗れば、自ら破滅を招くにすぎない。

譬如窮人妄號帝王,自取誅滅。[SG0603106]

ましてやほうおうしょうごうを、なぜ盗み取ることができると思うのか?

況復法王,如何妄竊? [SG0603107]

いんの心が不正直ならば、の心は必ず歪む。

因地不直,果招紆曲。[SG0603108]

そのような心でにょらいの悟りを求めるのは、自分の臍を噛もうとするようなもので、できる者はいるだろうか?

求佛菩提,如噬臍人欲誰成就? [SG0603109]


もしたちの心が弦のように真っ直ぐで、すべてがしんじちであれば、さんに入ることができ、しょうが永遠に出現しないのだ。

若諸比丘心如直絃,一切真實,入三摩提永無魔事。[SG0603110]

私はその者が必ずさつじょうの悟りをじょうじゅすることを認証する。

我印是人,成就菩薩無上知覺。[SG0603111]

このように説くのはにょらいの教えである。

如我是說,名為佛說;[SG0603112]

このように説くのでないのは、波旬の言葉だ。」

不如此說,即波旬說。」[SG0603113]



Copyright © 2024- 天経閣. All rights reserved.

Scroll to Top