不二法門

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 真・ほうもん


このように、さつたちはそれぞれの見解を説きました。

如是諸菩薩各各說已,[VK0904001]

そして、皆はもんじゅさつに問いました。

問文殊師利:[VK0904002]

さつほうもんに入るとは、どういうことでしょうか?」

「何等是菩薩入不二法門?」[VK0904003]


もんじゅさつ

文殊師利曰:[VK0904004]

「私の見解では、あらゆる物事に対して、

「如我意者,於一切法[VK0904005]

言うこともなく、説くこともなく、

無言無說,[VK0904006]

示すこともなく、識別もなく、

無示無識,[VK0904007]

すべてのもんどうはな ていること、

離諸問答,[VK0904008]

これがほうもんに入ることです。」

是為入不二法門。」[VK0904009]


そこで、もんじゅさつゆいきつに問いました。

於是文殊師利問維摩詰:[VK0904010]

「私どもはそれぞれの見解を述べました。

「我等各自說已,[VK0904011]

御仁よ! さつほうもんに入るとは、いったいどういうことでしょうか?」

仁者當說何等是菩薩入不二法門?」[VK0904012]


ゆいきつちんもくして何も言いませんでした。

時維摩詰默然無言。[VK0904013]


もんじゅさつさんたんして言いました。

文殊師利歎曰:[VK0904014]

「素晴らしい! 素晴らしいです! 文字と言葉さえもないのです。

「善哉,善哉!乃至無有文字、語言,[VK0904015]

これこそがほうもんに入ることなのです。」

是真入不二法門。」[VK0904016]


皆の見解を聞いて、

說是入不二法門品時,[VK0904017]

そこにいた五千人のさつは皆、ほうもんに入り、しょうぼうにんきょうに至ったのです。

於此眾中五千菩薩,皆入不二法門,得無生法忍。[VK0904018]



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